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胸糞漫画 『奈落の羊』の感想 ネタバレ

 

※作品の中傷記事ではありません。

 

最近漫画BANGという無料漫画のアプリで

『奈落の羊』という漫画を読んでいます。

 

内容はざっくり言うと、

主人公のシュージというユーチューバーとして活動している大学生が

偶然入った飲食店で宿無し、金無し、身寄り無しの20歳の売春少女

メイちゃんを見つけ、メイちゃんが売春をしていることを知り

動画のネタ、収益アップの道具として利用し自身の番組を盛り上げていく漫画です。

 

ゲスな人間ばかり出てきて幸せな様子はほとんどなく

まさに地獄という感じの漫画なのですが

とても続きが気になり、無料コインを使い尽くして

読めるところまで読み切ってしまいました。

 

お金がなく、売春でしか食べていけない底辺の少女の生活って

こんな感じなのかな、

とてもリアリティのある漫画です。

主人公のシュージがユーチューバーというのも現代らしいです。

 

実際のユーチューバーが奈落の羊のようなことをしているのは見かけませんが

売春女をネタにしてユーチューブで一稼ぎみたいな配信も実際にあったりするんでしょうか。

もっと読み進めたいと思うのは、

自分自身が現在フリーターであまり稼げておらず、貧乏という点で

メイちゃんに自分を重ねてしまうからでしょうか。

とはいえ、私は住む家はあり、親はあり、ご飯を食べるには困っていませんが…

もしお金もなく身寄りもなく家もなく、仕事もどこも雇ってもらえなかったら

こういうことをして生きていくしかないのかな…と興味が湧いてしまいます。

 

ユーチューバーしゅーじとメイちゃんだけで進めていく話かと思いきや

しゅーじの配信を見ているリスナーの中にさらに黒幕がいます。

なんとその黒幕は、嘉門というしゅーじとの関わりがある男の子でした。

嘉門はメイちゃんとしゅーじの前では、メイちゃんの味方を演じとてもいい人ですが

裏ではしゅーじの配信のリスナーとしてコメントで反応を送り

しゅーじを言葉巧みに操って自分の思い通りに動かそうとしています。

さらに嘉門にはリスナーの中に仲間がいるようで嘉門ひとりからのコメントでは

しゅーじに反応してもらえない時もあるため、

時には仲間に呼びかけて自分と似たようなコメントを複数人に送らせ

しゅーじが嘉門の思い通り動くよう誘導します。

 

世界には嘉門のようににこにこいい顔をしながら

裏では人を操ろうとしている人間も存在するのかもしれないと思うと

何を信じたらいいか分からなくなり、なんだか世界が怖いところのように

思えてきてしまいます。

 

少し話は脱線しますが、

嘉門が動画へのコメントでしゅーじを操ろうとしているように

消費者を操るための情報は結構日常に溢れているなと思います。

 

例えば、テレビの食レポ番組がいい例でしょうか。

食べ物を美味しそうに写し、美味しそうに食べているところを写し

更に 限定、即完売、など消費者が買いたくなるような言葉を使って

長蛇の列が出来ている様子を写し、自分も食べたい、買いに行きたいと言う気持ちにさせる。

社会が怖くなってしまいます。

私の見方がうがってるのかなあ。

 

話を戻します。

奈落の羊は正直、絵は雑だなと思います。

でも、ストーリーがとても作り込まれていて

もっと続きを読みたいという気持ちにさせる漫画なので

絵の雑さはさほど気にならずすらすらと読めてしまいます。

 

笑える話ではないけどとても面白いです。

心霊番組と傾向は似通っているかも?怖いもの見たさです。

尻切れとんぼですが書くことがなくなったのでこのへんで。